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モハメド・アリの伝記

モハメド・アリはアメリカ合衆国の元ヘビー級プロボクサーで、元WBA・WBC統一世界ヘビー級チャンピオン。チャンピオンベルトをその腰に巻くこと20回以上、通算3度のチャンピオン奪取成功と19度の防衛を果たした伝説級のプロボクサーである。まだ黒人差別が根強く残る時代に活躍したボクサーでありながらも、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と称されるボクシングスタイルで全米を熱狂させ、自らの拳一つの実力でアメリカンドリームを成し遂げた。最も有名な試合はジョージ・フォアマンを破り王座に返り咲いた試合である。試合前は、すでに全盛期を過ぎたと思われていたアリが、当時史上最高のハードパンチを繰り出す最強のボクサーと目されていたジョージ・フォアマンをKO勝ちで破り「キンシャサの奇跡」と呼ばれる。

アリの伝記としては、オリンピックの金メダルを川に投げ捨てたエピソードが有名である。その概要を紹介すると、アリは1960年のローマオリンピックのボクシング競技に出場し金メダルを獲得したが、オリンピックのインタビューにおいて白人寄りの発言をしたことを帰国後に批判され、自らの手で金メダルを川に投げ捨てたというのである。このエピソードは1975年に出版した自署の伝記の中で書かれている。

日本において有名なのはアントニオ猪木との一戦であろう。1976年6月26日の日本武道館において、当時日本のプロレス界でスーパースターであったプロレスラーのアントニオ猪木と「格闘技世界一決定戦」と称した3分15ラウンドを戦った。その試合は特別ルールで行われ、プロレスの技であるタックル、チョップ、投げ技、関節技などが反則になるというもので、猪木は15ラウンドのほぼ全ての時間を寝ころびながら後年まで有名となった「アリキック」を繰り返す中、対するアリもほとんどなす術もなく15ラウンドは終了し、結果アリの判定勝ちで試合は幕を閉じた。当時の観客は試合でアントニオ猪木側の攻撃がほとんど封じられたルールであることを知らなかったため、この試合展開に苛立ち物を投げ込んだりする一幕もあった。

引退後のアリはパーキンソン病にかかり闘病生活を送った。1996年のアトランタオリンピックでは最終聖火ランナーとして登場し、病気のために震える手でありながらトーチに火をつけ、見るものの感動をよんだ。また、このとき「自ら川に投げ捨てた」とされるローマオリンピックの金メダルが再びアリに授与されるシーンもあった。アリの伝記は、金メダルを獲得したローマオリンピックから36年後のアトランタオリンピックまで、人々から記憶から忘れられていなかったのである。

カテゴリー: 伝記

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