日本を代表する野球選手イチローのプロフィールや経歴を紹介します。イチローは最も有名な野球選手といっても過言ではなく、日本ではオリックス・ブルーウェーブに所属していました。ドラフト4位で外野手に指名され、仰木彬監督によって「イチロー」という名で登録されます。独特の振り子打法による高打率を記録し、1シーズンで210安打という当時のとしては大記録を残しました。その後、7年連続でパ・リーグの首位打者を獲得しています。

2000年に海を渡り、メジャーリーグに挑戦します。日本からメジャーリーグに渡って活躍している選手はいましたが、それまでは投手に限られていました。日本人外野手が本場のアメリカで通用するのか懐疑的な見方もありましたが、それを覆してみせます。イチローは、シアトルを本拠地とする球団のマリナーズに入団します。開幕戦からレギュラーとして試合に出場し、華々しい活躍を見せました。メジャーリーグの長い歴史の中で、新人最多安打記録を更新したのです。この年に打ったヒットの数は、242本に上っています。その年は首位打者を獲得し、アジア人として初めて新人王にも輝きました。
イチローの優れているところは打撃だけではありません。守備や走塁でも活躍しており、特にレーザービームと呼ばれた送球は観客から絶賛されました。1アウト1塁という場面でライト前に飛んできたヒットを素早くキャッチすると、ノーバウンドで3塁へと送球したのです。ボールは3塁手のグラブに吸い込まれるように収まり、イチローの強肩ぶりは大きな話題となりました。全くそれることがなかった送球の正確性も絶賛されます。イチローはその年、ゴールデングローブ賞と盗塁王、シーズンMVPといったタイトルを総なめにしています。
そして2003年、イチローは再び大きな活躍を見せました。84年間破られることがなかったジョージ・シスラーの最多安打記録を更新したのです。262本のヒットを積み重ね、ギネスブックに世界記録として認定されています。これは現在も破られていません。
その後もマリナーズで活躍し続けますが、徐々に成績は低迷し始め2012年にヤンキースに移籍しました。ヤンキースからマーリンズに移籍し、2019年に再びマリナーズと契約します。東京ドームで開催されたアスレチックス戦に出場し、引退を発表しました。現役時代、イチローほど野球に真摯に取り組んだ選手はいません。日本でもアメリカでも多大な功績を残しました。